ゾンビポップ






























「もしあたしがゾンビになったらどうする」
「うっかりちんこから食ってもらう、じゃあもしおれがゾンビになったら」
「ぶち殺す」

おまえの人生テクノポップ!おまえの人生チルアウト!おまえの人生ドラムンベース!おまえの人生ハードコア!ってののしりながら、蛍光色の内臓みたいなのがついたでかい水鉄砲でメロンソーダ撃ちあってギャングごっこする動画を撮ってアップロードしたら、数日で権利者とやらに削除された、うしろで流してたレザボア・ドッグスのオープニングがアウトだったらしい、権利者ってだれだ、ミスター・ブロンドか、ごりっごりの電子音でダンスしながら拷問するのか、煙草がなくなったから買ってきてくれよ、あとガリガリ君以外のアイス、なあ、きこえてる、おまえがいまお洒落なエレクトロニカかなにかと勘違いしてヘッドフォンできいてるそのトラック、おまえの喘ぎ声のリミックスだから、ついでにおれの罵倒文句も足してあるけど、おい、きこえてるのか、応答しろスネーク、権利者ってだれだよ、箱男に出てくる女教師か、ドアの向こうでピアノの鍵盤に股間こすりつけてるのか、貝殻草スニッフしたらおれも溺死する夢みれるかな、こないだのおまえのオバンバのコスプレ似あってたよ、今度おれタール・マンやるよ、墓地でセックスしようぜ、バタイユの小説みたいにさ、舞城は人間が死んだら煙か土か食い物になるって言ってるけど、ゾンビはどれに分類されるんだろうな、はやくコンビニ行ってこいよ、パンツ見えてるよ、おれは死んだらどれになれるんだろう、死はけっこうシリアスにやってくるかもしれないけど、シリアスに死ぬとおもってるやつはばかだ、クサレ脳みそだ、大真面目に死にたいとおもってるやつはいますぐ死ね、べつにたいしたことじゃない、口にできる時点で死は喜劇名詞なんだよ、いくら死にたいって言っても言われても死ぬことや死なれることを体験できるわけがないんだよ、それはフィクションだ、恋人が死んで後追い自殺なんて最高にハッピーエンドじゃないか、こないだガリガリ君のアタリが出るまで食べ続けたら凍死しかけた話ってもうしたっけ

「煙草買ってきたよ、ジャンプとヤンマガとスピリッツも」
「いいから脱げよ」
「いま生理中」

おまえのゲロ吐く前後の顔がすき、もうすぐ夜が明ける、どっちがさきにゾンビになるか勝負な







































back