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シリンジをもつ自画像






























きのう抱いた夜がいない! (シーツだけ黒い) なにものかがとびちった痕跡があるが,密室に潜む死臭は嘘をつくから証拠にはならない. 壁の傷をふやして 床に足をつける もう ひざしたまで浸水している. しなやかな尻尾が 足首に巻きつく 無音のまま回転する警報機白い吐瀉物にまみれたカーテンがゆれている/餓死しそうな部屋が低く唸る 廃工場のパイプオルガン 抜けた歯が落ちている. 三番目のドア

鏡に映る人間をしらない 眼差しが拒んでいる 卑屈に/退屈に 爬虫類の尻尾でできた髪 眼はみえない うすらわらいの隙間に銀色の舌がみえる (乾燥した緑の唇をなめている) 口腔内から突出している無数のダクトが排出するのは,真夜中に煮詰めた侮蔑心が,沸騰して生じる瘴気だ. かれは無心にかきむしっている 声をかけたが友達にはなれなかった. 排水溝になにものかが詰まる 溢れはじめる

読みおえた小説をきざんだ. ミルクをかけて スプーンですくって (主人公と) 文字は肉体を構築し活動させる血液がジェット機よりはやく廻っている モノクロームで印刷されたショッキングピンク 憧憬と劣等 魚の瞳 シャンプーハット博士の対談が載っている. フォーク:右から二番目の棘が伸びはじめてとまらない ナイフ:酸性 ブルーベリージャムを眼鏡に塗る おれと青ざめた世界

バルトリン腺液に漬けられた標本が並ぶ 袖を通す/襟を正す 凍えそうな電磁波が逆流して 巨大なシリンジの針から,地下室の成分が噴出される. 水面を埋めつくす金魚の死体に餌をやる 獄舎からの歌声がやまない. 紫の蜘蛛の巣にからまった,血管か眼球か詩人の苦悩/濡れた閃光 足鰭を装着し家を出る (ノックを二度したが留守だった) おれは穴のあいた金属片だ 両の耳から冷たい液体が滴る 研ぎ澄まされて









































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